旅行には行かない、旅行は国内日帰りだけだ、という方は別として、旅行に行けば宿泊することになります。
ユースなどで安くあげたり、民泊やプチホテルのようにいろいろな宿泊施設に泊まるのも楽しみですので、それはそれで良しとしましょう。
でも、
世界各地に1000を超えるホテルを持ち、どこに宿泊しても自分のステイタスに応じた待遇が期待できる。
どのホテルでも同じ基準があり、当たり外れや失敗が少ない。
のが世界的なメジャーホテルチェーンの強味だと思います。
私も何年か前までは「ホテルなんて寝るだけ」と思っていて、いわゆる『安宿』を多く利用していたのですが、
海外だと衛生面(虫やトイレ、浴室の排水など)で悩まされることも多く、
加えて最近は、フランスやドイツのような先進国、リゾートであってもテロなどの危険がでてきました。
海外渡航情報などでも「低層階は避け、できるだけ上層階を選ぶ」とあります。
スーペリアの価格でも上層階にアップグレードしてもらえる上級会員制度は重要になってきます。
ホテルの選択 = 自分の生命・財産・健康を守る
ということになります。
宿泊料金のかかった天秤の皿のもう片方に乗っているのはまさに自分の命なんですね。
さて、私が会員になっている4つのホテルチェーンを下に比較してみました。
国内の大手や主要と言われるホテルチェーンに比較しても、規模がケタ違いなのが判ると思います。
ホテル数
帝国ホテル:7 パレスホテル:5 リーガロイヤルホテル:12
spg(シェラトン ウェスティン セントレジス等):100ヶ国1200
IHG(インターコンチ ホリディイン クラウンプラザ等):100ヶ国4500
アコーホテル:92ヶ国4000
どのホテルチェーンも無料で会員になることができ「それなり」の待遇は受けられますが、
やはり「お得意様」になればなるほど待遇がよくなるのは世の常です。
そしてメジャーなホテルは、国内でお得意様になれば、海外でもお得意様なのです。
滞在と泊の違いは、
滞在 = チェックイン~チェックアウトの回数
泊 = 過ごした夜
例えば、同じホテルに3泊4日で宿泊した場合、1滞在3泊になります。
年間で多く宿泊すればするほど、会員レベルが上がっていき、
ホテルごとに呼び方が違いますが、ゴールドやプラチナ、ダイヤなどになっていきます。
いくつものホテルで上級会員になれる方は別として、年間である程度ホテルを利用する機会があるなぁという方は、できるだけ対象ホテルを絞って1つのホテルで上級会員になることをお勧めします。
タイトルで『プログラム(の一部)を考える』としたのは、ホテルチェーンごとに差異がありますから、
宿泊ポイントのパーセンテージや使途、アメニティギフトなどは考えず、サービスの一部のみを比較するということです。
レイトチェックアウト・客室のアップグレードについては宿泊時の混雑状況によりますので「必ず希望を聞いてもらえる」というのではありません。
それぞれの会員レベルのメリットを比較しました。
そのサービスが受けられる権利を持つ最低限の会員レベルを書いてありますが、
ヒルトンのレイトチェックアウトでも、ブルー会員が希望するのと、ダイヤモンド会員が希望するのでは実現可能性はダイヤモンド会員が高いのです。
IHGはどれだけ上級会員になっても、ラウンジに入る権利は無いんですよね。
『アンバサダー』という制度が別にあり、「じゃ、宿泊数意味ないじゃん?」って思ってしまいます。ポイントの面でも宿泊数意味ないですし。
いろいろ見比べて、私は今はspgとヒルトンを主に利用しています。
これらの特典を見たうえで、「やはり上級会員になったほうがいいね」って思える例を提示しましょう。
ズバリ、
「お盆(あるいはゴールデンウィーク)のネズミーランドに彼女(彼氏)と初旅行」
です。
ネズミーランドは混みます。
連休中やイベント、気温など、混雑で来園客の安全確保が難しいとランド側が判断した場合、入場制限が行われます。
が、入場制限が実施されたとしても関係なく入場できる客がいるのです。
それはオフィシャルホテル・公式ホテルの宿泊客です。
(想定)
合コンでパートナーができたA君(会員なし)と同じ職場のBさん(ダイヤモンド会員)も最近パートナーができました。
お盆休みに二人ともそれぞれのパートナーを連れてネズミーランドにいくことにしました。
うれし恥ずかしの初旅行です。
パーク内のホテルを取ろうと思ったA君は「ただいま予約で満室でございます」のオペレーターの返答で、パーク外のホテルをとることにしましたがそれも外国からのインバウンドの需要であふれ、外国人も泊まらないような安宿しか確保できませんでした。
一方、Bさんは「満室です」の声にもひるまず会員番号とダイヤVIPであることを告げ、初手から切り札の「客室確保権」を行使します。
割引なしの正規料金になりましたが、Bさんはこの旅行に「賭け」ていたのです。
旅行当日、A君は朝から彼女とランドに出かけましたが、ホテルのチェックインは15時。荷物をコインロッカーに預けようと思いましたが、空きがない。空きを探してうーろうろ。
やっとランドに到着したところ、お盆でもあり高気温と人混みで3時間の入場制限です。
「この炎天下に3時間待ち?」
でも、せっかく来たんだし、と待つことに。
Bさんのほうは、ウエルカムセンターで荷物を預け、プリチェックインしたところ上の階のルームキーを渡されました。
時間もなく、とりあえずそのまま入場です。入場制限?ありません。
パーク内のアトラクションは混んでいましたが、パーク内の散策や写真撮影でも時間は楽しく過ぎていきます。
ホテルに移動したところフロントで「ダイヤモンド会員のB様ですね。本日はご予約が多かったためご希望のお部屋が用意できず、こちらでスウィートルームをご用意させていただきました。パークの花火もよく見えますよ」とのこと。
部屋に入ってみればさすがにスウィートは広く、窓際のテーブル上にワインとグラスが用意してありました。
Bさん 心の中でガッツポーズ!
そのころA君は、涙なしでは語れないような状況に・・・。
とまぁ、つまらない三文芝居な感じでしたが、特定の条件を考えてみればこういうこともあるわけです。
また、外国にいくと階級社会なわけで、上級会員か一見さんか、で待遇が全然ちがいます。
「ホテルなんて・・・」と思ってた方。試してみるのもいいかもですよ?w