瀋陽市中心部にある中山広場は、大連~奉天(瀋陽)~長春と続く満州都市開発のモデル地区でした。
終戦後も円形の広場を取り囲む建物は破壊されずにそのまま利用されています。
地区の造りも大連と似ています。
中国側の軍隊が駐留するのに建物が必要だったこと、また、軍の駐留に耐えられる、日本の建築技術が非常に高かったことが理由だと想像できます。
中山広場
中山広場にある建物は、80年以上を経て今なお現役で利用されています。
関東軍司令部:瀋陽市総工会
奉天警察署: 瀋陽市公安局
朝鮮銀行奉天支店:華夏銀行
三井洋行大楼:閉鎖中
横浜正金銀行奉天支店:中国工商銀行
東洋拓殖株式会社奉天支店
などがありました。
そして、
ヤマトホテル瀋陽
現在は遼寧賓館という名称で営業していました。
回転扉、らせん階段など当時としては最先端の流行だったかもですね。
レストラン「餐庁」の看板は新しく作られたのではないでしょうか。
字体は繁体字ですが、読む方向が逆ですから。
レストラン内部。
客室の廊下には写真がずらりと展示されています。
右上に写っているいるのは「周恩来首相」
毛沢東主席も宿泊したらしいです。
その毛沢東さんの等身大フィギュア、じゃなく巨大銅像がこちら!
中山公園のど真ん中にでで~ん!と立っていらっしゃいます。
ル・メリディアン瀋陽
中山広場から瀋陽駅の方向へ歩いていくと、
もうすぐ開業予定のル・メリディアン瀋陽がありました。
地下鉄の駅からも近く、観光に便利な立地だと思います。
瀋陽站(駅)
瀋陽駅
奥行きがめちゃめちゃデカいのです。
旅客人数で中国5大駅の一つになります。
駅前には吉野家。
なんとなく雰囲気が東京駅に似ています。
駅の向かいにも似たような感じの建物があり、
(開発好きの中国で、駅前の一等地に低層建築なんて、何か事情があるとしか思えませんw)
近寄ってみると、
やはり満州鉄道関係の建物でした。
歴史建築ツアーなどやってみれば、少数ながらも一定の需要があるかもですね。