「ベオグラード要塞」へ行ってみました
路線バスで川岸へ
こういう路線図が貼り出してあるバス停と無いバス停があって、路線が複雑すぎるので貼ってあれば非常に便利です。
今回、24番か26番のバスに乗ります。
24番 マイクロバスでした。
10席ほどしかなく、内部撮影しづらかった。
終点は市民プール前
市民プールというか、複合運動施設かな?
独特な形状の建物ですね。
根元がポキッと折れそう。
遠目にベオグラード要塞が見えます。
あそこまで河に沿って歩いていきましょう。
青く美しき?ドナウ川
長さはともかく、川幅は思っていたより狭いですね。
対岸が見えないくらいの大河だと思っていました。
向こう岸には別荘らしき建物。
別荘にしては貧乏くさく見えるのは、天候と建物の色調のせいですね。
大きな船が通れるくらい水深は深いみたいです。
ドナウ川側から
河辺の出城? 斥候所かな?
何かあれば、あの門からワーッと兵士がやって来るわけですね。
外周城壁に積み上げられた土嚢(どのう)。
なんでしょうね?
川が氾濫したときに、あの出入り口をふさぐため?
要塞攻め
いや、攻めませんが。
地形を利用してはあるんでしょうけど、ただの山城ではなくしっかりと石を積み上げて城壁に仕上げてあります。
基礎部分は整形した石やレンガではなく、自然石を使ってあります。
要塞に上がる坂には、小さなチャペルがありました。
マルタ島もそうでしたが要塞内に教会を設置するのは、生きるか死ぬかの兵士にとってはとても大切なんですねぇ。
意味ありげな絵が描かれていますので、この教会内部もさぞかし素晴らしい絵があると思いました。
教会内部には牧師さまがおられ、水を無料で配布されていました。冷たい湧き水でも出るのかもしれません。
そして片面だけに2つある小さな明かりとりの窓にはステンドグラス。
カマボコ状にカーブを描く天井に舞い踊る7枚羽の天使たち!
やっぱり内部は撮影禁止!でした。
訪れる信徒?は皆さん、十字を切って入り口を出入りされます。
おぉ~とか思いつつ、横目でみながら会釈で済ませます。
挨拶(十字)なしですみません。私、仏教徒なもので。
見張り台のところまで登ってきました。
外側は弧になっていますが、内側は平面なんですね。
要塞の上は広い敷地になっています。
現在は公園のようになっていますが、当時は練兵や閲兵に使われていたんでしょう。
要塞の城壁から見下ろすドナウ川。
川の向こう右側は「大戦争島」と呼ばれる中洲です。
奥から右手に流れるのがドナウ川。
左手に分かれるのがサワ(サヴァ)川だそうです。
自分の常識を疑え!
いくつ(何歳)になっても、新しい発見というものはあります。
自分がこれまで常識だと思っていたものが、相手や、場所が変わればまったく通用しない。
自分を否定されたようにも思ってしまう。
増してや、外国へ旅行するようになると日本での意識にこだわれない。
柔軟にそれを受け入れるか、頑固一徹に否定するか。
自分は何故、それを常識だと思っていたんだろう?
「それが常識なんだよ」
何度、会社の上司や同僚に言われただろう。
世界に飛び出しても、それで自分自身を縛り付けていないだろうか。
旅行者としての短い時間ではあっても、これまであちこちに行った。
中国を見た。
台湾を見た。
東南アジアの一部を見た。
東西の交差点トルコを見た。
少しは頭の中は柔らかくなったか?
それでも自分のちっぽけな常識にしがみついていないか?
白いカラスでも、親や上司が黒だと言えば黒と答えるか?
なぁ、どうなんだ、俺!
お前は今、ここに来て何を見た?
カラス!
平和な時代に移り
戦争のために作られた場所に観光客が集い、
融和のために作られた建物に、愛の南京錠や結びがつけられ、
城壁下には4連装の対空ミサイルが...
あれ?
本物っぽいですが、ロケット部分は塞いである展示品です。
現在は、この広い敷地を動物園や博物館、遊園地、テニス、バスケットボール、アーチェリーの練習場などとして、市民の憩いの場になっているみたいです。