大連での夕食は星海広場(シンハイカンチャン)の川向かいに並ぶ店のうち、
「天順漁港」でいただきました。
このホテルのすぐ下を川沿いに海に向かって歩き、海岸に出た角のところです。
充分に老舗的な店に
(⇩2009年1月に撮影)
以前来たときには、他にテナントが入っていないビルの片隅で細々と営業していた記憶がありました。
(⇩今回撮影)
今はビル全体が飲食店で
(海鮮宴会場/川魚料理/重慶火鍋/香港料理/韓国焼肉)
埋まり、賑わっていました。
その中でテナントとして固定店舗で10年以上営業しているということはこの「天順漁港」、かなりの優良(ぼったくりではない)店だと思って良さそうです。
素材を選ぶことができる
店内の様子です。
右手に"12周年"の文字が見えますね(笑)
正面に見える青い光は水槽(生けす)です。
店内に入ると、ホールスタッフが並んでいます。
メニューが決まれば彼女たちを呼んで注文するのですが、テーブルに呼ぶのではありません。
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呼ぶのはここ、水槽の前に来てもらうのです。
水槽の中の魚など、生きた素材を見ながら「アレを何個とコレ」等と言いながら、調理方法も指定します。
炒めて、焼いて、揚げて、茹でて、炙って...。
中国4千年の歴史を味わわせていただきましょうか!
でも、どう調理してもらえばいいか判らない。
そういう時にはこう言います。
「チャオ(炒めて)」「チャー(揚げて)」
店員には「それでいいのか?」と首を傾げられますけれども。
え? だって炒めるか揚げるかして塩を振ればとりあえず食べられますよね?
火だけは必ず通しましょう。
あと、気をつけるのは単位でしょうか。
赤数字の価格の横に、 単位が書いてあります。
中国での基本は1斤(きん)=500グラムですが、そうでない素材もありますので注文する前によく見ておきましょう。
例えば、こちらの水槽。
タラバガニ(帝王蟹)です。500グラムあたり389元。
切り売りしてはくれませんから、買うとすれば一パイ丸ごとです。
1メートルは超えてます。甲羅つきで4~5キロはありそう。
4キロとして389元×8で、3112元。(約5万円)
単価だけ見て注文すると大変です。
中国でレストランに一人で入ると、ちょっとバランスが悪くなります。
(⇩2009年1月に別のお店で食べたもの)
注文する基本単位が1斤(500グラム)ですから素材で選んでしまうと、
写真はカキ1斤、ナマコ半斤、エビ半斤、アワビ1個
のような取り合わせになってしまうんです。
お一人様は、複数を注文してみんなで取り分ける料理には向きません。
少人数向けがこちら!
生きた魚を見て悩んでいましたが、
横には素材を捌いて、加熱調理する前のサンプルが置いてありました。
「この材料をこの量でこんな調理方法でいくら」と展示してあるわけです。
今回は素材でなく、こちらから選ぶことにしました。
けっこうな種類が置いてあるのですが、悩みます。
「玉葱と鶏肉」「ネギと羊肉」「ハマグリとエビ」「オクラとつみれ」
鍋の材料を小分けにしてあるだけじゃね?
どうも一皿でちょうどいい、のがないんですよね。
迷いましたが結局、3皿選んで注文し、テーブルで待ちます。
普通は湯(スープ)やご飯、黄酒なども注文するのでしょうけど、食べきれないので注文しません。
サービスで開水(お白湯)だけ出てきました。
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これを食べました
養生海鮮豆腐
豆腐、エビ、鳥貝、カニかまの組み合わせで68元
こうなりました。
カニかま、カニかま(笑)
二~三人分ですね。
2文字目が読めません(笑)
カリフラワー、ブロッコリー、インゲン、キクラゲ、ニンジンを茹で、醤油とごま油で煮込んだ山椒の実をかけてあります。
これは白ご飯と食べれば食が進みそう。
サンプルを撮り忘れました。
一度バラバラにほぐして揚げたえのき茸を、ピーマン、パプリカ、細ネギ、シャコと一緒に炒めてあります。
ごちそうさま。
美味しかったのですが、
お腹いっぱいで、もう他の料理が楽しめません(泣)
やはり中国のレストランは一人ではもったいない(笑)