お一人様が巡る旅の記録

単独行動するブログ主の備忘録 - ホテル・飛行機・観劇・その他 -

SFC修行) ANA国内線単価が上がっている

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今年SFC修行をしてみて「飛行機乗るの楽しいなぁ」と思いました。

飛行機で移動するような仕事をしていないので、搭乗は完全に自分の時間&自分の費用なのですが、スカイコインの交換レートのこともあってブロンズ以上を維持したいなぁと思っています。

 

ところが?

今年、自分で行った搭乗と比較して今秋以降の旅割普通単価が上がっているようなのですね。

気付いていた人はいまさらかよ!って思うかもですが。

 

 

時季によって変化しますし、比較の時期が違うので一概には言えないのですが。

今年4月に行った修行の一部です。

発空港 着空港 価格 当日UP  Mile PP 累積Mile 累積PP

伊丹1420 那覇1630 16900 1153 1847 27533 12251 2016/04/20 9.1
那覇0755 羽田1015 17990 1537 2460 29070 14711 2016/04/21 7.3
羽田1445 那覇1730 8990   922 1476 29992 16187 2016/04/21 6.1
那覇1845 関空2035 23100 1153 1847 31145 18034 2016/04/21 12.5

1,2,4レグ目は当日アップグレードを行っていますので、それぞれ9000円引いたものが本来の旅割75価格です。

 

 

 

 

これを近い時間帯で17年3月の平日に行ってみると

伊丹1425 那覇1640 10600   1153 517 1108 13389   13660 2016/03/14 9.57
那覇0800 羽田1015 13890   1439 689 1476 14828   14768 2016/03/15 9.41
羽田1435 那覇1725 13890   1439 689 1476 16267   16244 2016/03/15 9.41
那覇1810 関西2000 15000   1439 517 1108 17706   17352 2016/03/15 13.54

 

今冬期の羽田那覇便は 最安値でも9990円となっています。

1月の安値であったり、成田便のスポット的な安値を除けば平均単価が上がっているようです。

日航も同じなのかは、私は今年や昨年の比較対象を持っていないので不明です。

 

 

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これを「デフレからの脱却」や「経済の回復」と見るかはわかりませんが、一番影響を受けるのはこれから私費でSFCを目指す修行僧ではないでしょうか。

スカイコインで搭乗するにしても、獲得しなければならないマイル=ポイントが増加します。

 

ANAはビジネスモデルを多少変化させてきた感じを受けます。

アメリカ増便しても17年3月期の売上予想はほぼ横ばい。

MRJの納期は遅れ、初号機運航プレイヤーをアピールしづらい。

また、787のトラブルでやりくりの分、コストは上昇しているはずで、かといってLCCの台頭を考えれば大幅な価格転嫁は控えたいところです。

 

ダイヤモンドメンバーは別格として

例えば沖縄に行くだけならANAでなくともJALでもいい。

LCCでもいいけど、定時運航などフルサービスキャリアを選びたい

ラウンジはカードラウンジ、あるいはプライオリティパスでいい。

時季的にはいわゆる繁忙期に乗ってくれる。

このあたりの客はANAとして逃がしたくない&取り込みたい層でしょう。

 

逆に

「必ずANAに乗ってくれる客」=SFC修行僧

そして長年SFC保有だけの顧客

前者は収益に結び付く客と後者は収益にはなってない潜在的な客の代表?w

このあたりが狙われているような気がします。

 

 

 

 

 

「SFC(JGC)会員の既得権益を奪うことなく、売り上げを増加させる」

ANAやJALに共通する宿題ですね。

 

国際線にしても、SFC会員を含む上級会員にプレミアムエコノミーを無料開放していたのでは収益化に結び付きません。それならば最初から、安めにでもいいからプレミアムエコノミーとして販売したほうが売り上げにつながります。

実際、ターキッシュエアラインはプレミアムエコノミーを廃止し、ビジネスクラスとエコノミークラスのみ。そして当日5万円でビジネスクラスへのアップグレードとして販売しています。

仮に空席のビジネスクラスを運航するよりも1席5万円でも稼げます。現実的な戦略です。

まぁ、ターキッシュのビジネスクラスはシェフが食事を出してくれますから、人気はあるでしょうね。

ANAとしても、「空席の」プレミアムエコノミーは、先着順・上位優先で無料アップグレードさせるとしても、 先に「空席を発生させない」販売方法に転換するかもしれません。

 

今後、何を布石として打ってくるでしょう?

SFC年会費の値上げ?家族カードへの特典廃止?  国内ラウンジのさらなる差別化?

何を出すにしても、現SFC会員の既得権益をいきなり大きく奪うことは急激なANA離れを起こしてメリットがありません。

・カード会社からの手数料収入がなくなる

・ドル箱路線をJALに乗り換えられる

・SFCの魅力を喪失して到達を目指す修行僧が減る

 

当面、修行単価を上げていく、が現実的な戦略でしょうか?(表題に戻るw)

17年はSFCへ到達するハードルを少し上げた?

18年以降はSFC会員から得られる収益を上げるか、SFC会員にかかる費用をさげるか?

既得権益を奪う、或いは制限するのは最終手段ですかねぇ。

 

 

どんなカードを出してくるかが楽しみです。