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コウノトリ但馬空港 超絶すごい助成制度をみる

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↑↑このプランでJGC解脱にかかる費用は、福岡宮崎に行く費用(搭乗回数)や何日かけるかによりますが、概ね¥270000~¥330000くらいでしょうか?

福岡空港や宮崎空港に直接(徒歩や自転車)行ける方はだいたい計算通りになると思いますが、関西や東京から宮崎ピストンするためには飛行機で行かねばなりませんので。

 

FOPで解脱に相当すると考えれば、費用を5万FOPで割ってみればよし。

単価に換算すると1FOPあたり¥6前後。

OKAタッチやSINタッチなどFOP¥10目標にしているより相当安いです。

JGC解脱最安になる現実的な路線かと思います。

 

しかし、これで話は終わりません。

 

 

さて、JGC回数修行に欠かせないコースの一つに

《伊丹-但馬ルート》があります。

定番といってもいいでしょう。

コウノトリ但馬空港は充実した助成制度を持っています。

その助成制度を見ていきましょう。 

 

 

 

 

 

1.コウノトリ但馬空港を利用するメリット

但馬空港をJGC回数修行に利用するメリットの一つは搭乗単価が安いことです。

離島空港定期便のような固定料金で、変動しません。

28日前に購入すれば片道¥7100 

前日までなら¥8100

当日購入でも¥14000

助成金なしでも最安¥367000でサファイアに到達します。

FOPに換算したとして7.34になります。

 

もう一つのメリットは搭乗時間が短い。

言うまでもなく回数修行は搭乗回数を消化しなければなりませんので

中途半端に搭乗時間が長かったり便数の少ない路線などは向いていません。

その点、伊丹-但馬ルートだけで朝夕の1日2往復があります。

伊丹中心に考えられますから便数も多い。

東京から開始したと仮定して、

羽田-伊丹-但馬-伊丹-羽田(出雲or松山or福岡など)-伊丹-但馬-伊丹-羽田

という日帰りで8搭乗が可能になります。

6日間(+2搭乗)やればサファイア到達です。

 

この路線は回数修行に向いていますね。

 

 

 

 

 

2.助成額がハンパない

1だけでも回数修行に向いていますが、

地域の住民に対しては手厚い助成制度が用意されています。

コウノトリ但馬空港を利用すれば最安、いくらでJGCに成れる(解脱)と思いますか?

JALカード保有の5000FOP併用が前提ですが

 ¥111,000-

これだけでJMBサファイアに到達=JGC解脱ができてしまうのです。

 想定条件

  新温泉町在住者

  特便割引C 12回搭乗

  先得割引  38回搭乗

これを仮にFOP単価として計算した場合、2.22です。

OKA-SINタッチで単価10切り、など可愛いものです。

 

ただし空港推進協議会の構成自治体全部が一律ではなく、自治体によって必要金額が変わってきます。(以下は但馬空港からの資料です)

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3.豊岡市の小学生は無料?

毎年、豊岡市の小学校では始業式の日に、児童ひとりひとりに但馬-伊丹1年度1往復分のクーポン券が配られるそうです。

学校行事で利用(没収)されるようなことはなく、「プライベートで使ってください」と言われるらしい良心的な配慮。

 両親と小学生のお子さん2人

 子供2人は伊丹まで無料、両親は伊丹まで約半額。

こんなご家庭なら、夏休み(GW,春休み,冬休み)に飛行機に乗ってどこかへ行きたくなりますよね?

伊丹空港から出発できる人とのハンデ差は

「大人一人の往復分」

(大人の約半額も助成されるため)

で済むのですから。

 

 

 

 

 

 

4.助成回数に上限がない

こういった助成制度には年2往復など大抵の自治体で回数制限があります。

しかし、但馬空港には利用回数に上限がありません。

「豊岡市コウノトリ但馬空港利用促進協議会航空運賃助成制度運営要綱」

のどこを探しても、1名が年間に助成を受けられる回数に言及されていません。

地域在住、在勤者は好条件でJGC修行ができてしまうのです。

 

月に約2回大阪へ買い物などに出かけるだけで、あるいは月に約1回伊丹経由で東京などへ出かけるだけで、

JMBサファイア(=JGC)になれてしまいます。

 

 

 

 

 

5.適用範囲が広い

地域のための助成制度ですから、誰でも受けられるわけではありません。

でも条件次第でかなり広い方が対象になるんですよ。

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まず、地域に住んでいる方々は当然ですね。

次の、地域内で働いている方。ここです。

但馬空港がある豊岡市は、京都府と隣接しています。

朝来市は、京都府福知山市と隣接しています。

新温泉町は鳥取県と。

それぞれ行き来がありますから越境して通勤や通学している京都府や鳥取県の方も利用できます。

まぁ、ここまでは普通かもしれません。

すごいのは、出身者とその家族!

この5つの自治体におじいちゃんおばあちゃんが居れば、あなたが東京に住んでいたとしても利用対象者なんですよ!

加えて、ビジネスで訪問する方。

できるだけ来てもらってビジネスチャンスに繋げるためのコストと考えれば当然かもしれません。

ただ、ビジネスでは3市だけですね。

これには自治体に助成金を負担できる体力の問題もあるかもしれません。

 

 

 

 

 

6.助成申請方法がチョー簡単

こんなにすごい助成制度ですが、手続きはとても簡単です。

以下の通り。

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おじいちゃんやおばあちゃんが住んでいるときが一番簡単で、

おじいちゃんに市内の旅行代理店へ行ってもらい、自分の代わりに購入してもらえばいいだけなんです。

でもいきなり電話して

「じいちゃん?オレオレ、オレだけど」

と、なにかの詐欺と間違われないようにしましょうね。

 

もう一つの方法は、HP上の申請用紙を印刷して、搭乗後1か月以内に申請します。

 

 

 

ちょっと一息

いろいろな方のブログにもありましたが、

但馬空港推進協議会の一員、兵庫県朝来市は納税や寄付でも

一年間に6搭乗分まで域外利用者にも助成しています。

対象者:

4.朝来市に1万円以上の寄付金を支出し、但馬地域に在住在勤しないかたで、コウノトリ但馬空港を利用する方

ですね。

片道3500円で最大6回まで利用することができます。

6/50であっても、平均単価を大きく下げられますね。

 

現在、この内容は削除されているようです。 

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7.空港協議会以外の自治体へも

豊岡市の右隣は府県境で、その先は京都府京丹後市になります。

空港協議会には参加していない自治体ですが空港が近くにないのは同じです。

その地域在住の方が但馬空港を利用する際に、最大4500円の助成(※)をしています。

現在、京丹後市HPからこの記事を見つけることができませんので、継続されているかは不明です。

 

 

 

 

 

8.何のためにここまでするのか

推進協議会では将来的に羽田空港への直行便を運航したいようです。

そのためには実績をあげて、需要があるという根拠を示さねばなりません。

具体的な数字として年間搭乗率70%維持を目標に掲げ、

ターゲット70(ナナマル)という利用促進活動をされています。

 

 

 

 

 

 

9.新たな問題が発生

努力の甲斐あって、これまで何とか目標を達成できそうな気配でした。

が、ここにきて大きな問題が発生しました。

最新鋭機《ATR42-600》の導入です。

 

現在JALが運航しているSAAB340Bのうちの1機は、実は兵庫県が購入してJALに使ってもらっています。

JALとしても、兵庫県に「覚悟を示せ」的なところがあったのではないかと推測します。

ところがそのSAABを世代交代させる動きが始まりました。

JALの意向に逆らう=路線廃止、ですから追随せねばなりませんが、問題は定員です。

SAABの定員は36名。

やっと年間70%を達成できそうと思ったら、 ATRの定員は48名です。

同じ旅客数で計算すると一気に50%台前半に急落してしまいます。

従来よりもさらに約30%もの搭乗促進を図らなければなりません。

 

但馬空港への就航は来年度からですが計画は以前から進んでいたので、

空港推進協議会は猛烈な「危機感」に襲われています。

いろいろな面で努力され、新しい方法を模索されている空港ですので、頑張っていただきたいものです。 

 

 

 

設置した空港を、誘致した航空会社を活用すべく地道に努力している但馬空港協議会。

私の出身地の空港にもこれぐらいの熱意と努力があればなぁ・・・。

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