働いている方であればたいてい、電車で通勤されているのではないでしょうか。
(人口の比重で見た場合ですね)
私も昨年まで電車通勤をしていましたが、現在は自家用車で通勤です。
電車を利用している時は見えなかったもののお話です。
電車通勤のデメリット
多くの人は通勤を苦痛に感じていると思いますがどうでしょう。
私なんて、今の職場に行くこと自体を拷問のように感じていますよ。
路線や終電時間に縛られる
「他人が敷いたレールを走っている」わけですからあまり自由は利きません。「その角を右ね」のような小回りはできないんですよ。
また、都市部でもなければ網の目のような交通網がない場合が多いですね。行動範囲が沿線に限られてしまいます。
さらには残業で遅くなった時に終電(自宅に帰りつける電車)に間に合うかどうかは常に心配の種でした。
私は仕事帰りには飲みませんが、はしご酒が好きな方も常に頭の片隅に終電の時間は入っていると思います。
とにかく混んでいる
ただでさえ朝夕の混雑はつらいですよね。
普通の年収でマイホームを手に入れようと思えば都市中心部から離れなければならず、それだけ長い時間混雑に耐えなければなりません。
雨や雪、真夏などコンディションが悪い日の車内は湿気や温度で不快感は急上昇。隣りに酒臭いオッサンでも居れば「降りよう」と思うこともあります。
苦痛の主な原因は「パーソナルスペースを確保できない」ところからくるんじゃないでしょうか。
痴漢のリスク
女性にとっては切実な問題かもしれません。さらに最近は男性側にしてもそのリスクを無視できません。いや、男性が被害というのではなく・・・。
混雑している車内では手の置き場所に気をつけたり、出来るだけ距離をとったりと疑われないための自己防衛は現代の必須スキルです。
そういう苦労をしながらも通勤のために電車を利用する人がたくさん居るでしょう。
こう思いませんか?
「電車はイヤだ。自家用車で通勤したい」と。
それなのに電車通勤がパラダイスだと?
何を言ってるんだ、こいつは?
自家用車で通勤すると
自家用車=自分だけの移動手段なわけですから、 メリットは測りしれません。
ドアtoドアで雨や雪でも濡れない
よほど遠くに駐車場を借りてない限りは自宅から数歩、あるいは数10メートル歩けば車にたどり着けるんではないでしょうか。
大きなマンションであれば雨風に曝されない敷地内に駐車場を確保しているところも多いです。
私は職場のすぐ近くに駐車場を借りていますので、よほどの大雨でもなければ傘を使うことがありません。
パーソナルスペースが確保される
通勤中は出発から到着まで、車内には自分一人です。
むしろ、隣や後部座席に知らない人が乗っていたら怖いです。
帰りは酔っぱらいに絡まれることもなく、室温も自分の体感にあわせて自分の空間を維持したまま移動できる。
家を出るとそのまま、職場ではなく遊びに出かけたくなるのは私だけではないと思います。
移動中に充電もできる
当然、車内には自分用にカスタマイズした備品や設備を常備しています。
移動中にシガーソケットからスマホやタブレットの充電だってしちゃいます。
電池切れの心配をしなくて済むわけです。
そのほか車内には葬祭セットも用意していて、急にご不幸の知らせを受けた場合でも駆けつけられるようにしています。
また災害時用の準備もしていますが、災害時に必要な物ってほぼキャンプ用品と被(かぶ)るんですよね。キャンプ用品を常に積んでいるようなものです。
「あ~、もういいわ。仕事サボってこのままキャンプいこ・・・」と私が思うのも仕方ないと思いませんか?
自家用車通勤のデメリット
と言いつつも、私も好きで自家用車で通っているわけではありません。
むしろ通勤そのものをしたくないというか・・・
良さそうに見える自家用車通勤も良いことばかりとは限らないんですよねぇ。
渋滞のリスク
一番の心配はこの渋滞ですかね。
電車であればほぼ時刻どおりに移動できますが、車の渋滞では先の見通しが立ちません。
また電車がトラブルで遅れた場合は「遅延証明」を駅が発行してくれますが、車の場合は「寝坊したんだろ」「渋滞を考えてもっと早く家を出ろ」と言われるのがオチです。
かと言って焦って交通事故でも起こせば目も当てられません。
飛行機と同じように、安全が第一です。
運転手はボクだ
♪運転手はキミだ 社長はボクだ
こういう立場になってみたいですが、しがない労働者階級ですので徹頭徹尾、自分で運転するしかありません。
仕事でへとへとに疲れていても、自分で運転しない限り自宅に帰れないのですから。
とにかく運転手はボクなんです。
※童謡「電車ごっこ」
え?社長ではなく、車掌だ? 細かいことはどうでもよろしい。
交通費は燃料費
通勤する以上、交通費は出ます。
しかし、同じ交通費でも電車通勤と自家用車通勤では内容が違います。
例えばJR武蔵小金井駅から新宿駅まで通勤するとして運賃は310円ですが、その中には、車体価格+燃料費(電気代)+オイル交換などのメンテナンス費+線路の維持費+社長や社員の給料などもすべて含まれているわけです。
それに対して自家用車通勤で受け取れるのはガソリン代だけなんですよ。
他の会社を知っているわけではありませんけどたぶん、どこもそうじゃないでしょうか?
自己負担分が多すぎて、家計を圧迫しまくりです。
いっそ、車で寝泊まりして住宅費を浮かせるしか・・・。
「交通費で出してやるから好きな車買ってこい」っていう太っ腹な会社はないものですかね?
見えなかった電車通勤のメリット
出会いがある
なんと言いますかね、電車の中にはいろいろな方がいらっしゃるわけですよ。
酒臭いオッサンなんて基本中の基本です。
この男性、スカートはいてるけどスコットランドが好きなのかな?
とか、
乗っている間中、ずっと何かをブツブツとつぶやいている方とか、
一升瓶を抱えて床で寝ている方とか、
電車に乗っていると何かしら新しい出会いがあるわけです。
運賃だけでそういう方々と同じ車両になれるんですよ。とってもおトクだと思いませんか。
えぇ、出会った(見た)というだけなので、近寄りたいわけじゃありませんけどね。
駅への徒歩はけっこうな運動量
前に述べた自家用車通勤は、ドアtoドアで移動が完了する。
逆に言えば1日、ほとんど歩いてないのです。
電車であれば駅から職場へ歩く、職場から駅に向かう、間に合わないから走る、階段を上がる降りる。
運動していないようで、都会の人は意外と運動しているんですよ。
これは盲点でしたね。
電車通勤ではなくなってから体重が激増した理由は、いきなりステーキがゴールドカードになったことだけではないようです。
読書やブログ閲覧ができる
通勤にどれくらいの時間がかかるかは家と職場の場所によりますが、移動している間って時間が自由に使えますよね?
自家用車通勤で一番の不満がこれなんです。運転中は何もできない。
その点、電車に乗っている間なら読書もブログ閲覧もできます。混雑してないならブログの下書きだってしちゃいますよ。
あの移動している時間を寝て過ごすのだけはもったいないと思っています。
入ってくる情報量がケタ違い
さて、長々と書きましたが、言いたかったのはここなんです。
確かに運転中にも種々の情報が入ってきますよ?
道路状況や標識、歩行者自転車の把握などは必須の情報ですし、
神戸や奈良にたくさんいるイノシシや鹿を轢いた時のイメージトレーニングも大事です。
遠くの山を見て「新緑がきれいだなぁ」「仕事行きたくねぇなぁ」
という感想を私が持つのも当然です。
しかし、電車利用で得られる情報は断然違うんです。
吊り広告をはじめ、扉周辺や動画での広告。週刊誌の広告であれば最近の話題が一目で判ります。
車内だけでなく駅でも大型ディスプレイやポスターでの新商品アピール。大きな駅であればイベントも多くやっています。
それが週替わり、月替わりで更新されていくのです。
不特定多数の乗客の動向も観察の対象ですよ。服装・持ち物・会話・視線 すべてを興味深く観察しています。
自分で選ぶ情報はどうしても好みが偏ります。自分が見たい情報しか見ずに反対意見を入れないから極端な結論しか得られない。無作為に入ってくる一次情報はとても重要です。
脳の処理能力を高めておくためには、常に新しい刺激を与え続ける必要があります。
新しい情報を与えられない脳は、どんどん機能を低下させます。
← いま、この辺に居ます →
さらに、音や光などの情報を極限まで無くした環境に置かれると、人間って狂ってしまうんですよ。
ライトノベルで「脳の演算速度を千倍にする」話がありますが、実現可否はどうあれ考え方として納得はできます。試験の勉強でも集中しているときは吸収が早いですからね。
常に多くの情報に曝され続け、それを自動的に取捨選択する環境を得ることができる。電車通勤って意外な一面を持っているんだと思ってしまいました。
電車通勤がパラダイスだというのは、 インプットが多いという意味です。
ブログを書くために限らず、アウトプットをするためにはインプットが多くなければ始まりません。アンテナを高くしてインプットを増やし、その情報が組み合わさってアウトプットに結び付くと思っています。
これから梅雨や夏に向け、電車通勤には厳しい時期が始まりますがそういうことも考えてみると、少しは耐えられるんじゃないでしょうか。
パラダイス・ロスト
グダグダと書いてきましたが、冒頭で述べたように私は電車通勤ではなくなりました。
何が言いたいかというと、
職場環境もあって、
最近ブログ書けてないなぁ・・・というただの言い訳です。