前2記事でワンワールドのサファイヤ会員、エメラルド会員が利用できるラウンジを観てきました。
しかし、いずれのラウンジもその利用者はエコノミークラス搭乗者ばかりです。
では、ビジネスクラスに搭乗する客はどこで休むのか?
それは、こちらです!
空のかなた!
クマさん広場のA側 少し奥。
3階へ一気に駆け上がるエスカレータがあります。
当然、乗り口ではパスコントロールが厳しくチェックしています。
3階まで伸びる長さもあって、30度の傾斜は下から見るとすごい勾配ですよね。
空港ターミナルの3階って、普通のビルの4~5階の高さがあります。
降り口直前に写した3階部分。
ワンワールドの会員には開放されていない、
本当にカタール航空のビジネスクラスに搭乗する客のための、
カタール航空が誇る本当のビジネスクラスラウンジの面積は、
ターミナルビル本館平面図で約4分の1にも及びます。
ホール部分を除いた、3階の西半分を占有しているのがわかりますか?
その名も、
アル ムルジャン ラウンジ
※発音がよくわからないので、ここではアルムルジャンとさせていただきます。
そのアル ムルジャン ラウンジに入ってみました。
レセプション横のラウンジロゴ
利用できる客が限られているため、レセプション前は静かなものです。
1席に1台の専用タブレット
広い空間に整然と並ぶ、ふかふかのチェア。
独特の形状ですね。
座るにはフィットするんですが、ここで横になるには厳しいです。
この奥行きがわかっていただけますか?
グループで使えるコーナーもあり。
パーソナルシートには、1席ごとに1台のアンドロイドタブレットが設置してあります。
フライトインフォメーションや、セットしておけば搭乗時刻をアラームで教えてくれるアプリも入っています。
ドリンクコーナーには焼き菓子が並んでいます。
コーヒーとお茶系だけ置いてあり、冷えた水やジュースは所々に設置してあるテーブルに用意してあります。
仮眠コーナー
仮眠と言っても明るい場所で少し横になれるていどですね。暗かったら爆睡してしまいます。
広い空港やこの広いラウンジを6時間近く歩き回ったので、この寝台がものすごく嬉しかったんですよ。
荷物は目の前にあるロッカールームに預けておけます。
寝台横のテーブルには「起こさないので搭乗時刻には気をつけて下さい」という意味のプレートがありました。
本格的に寝たいときは別に場所があるようです。
ビジネスセンター
ミーティングやPC作業、プリントをしたいときに使うようですが、WiFiも使えますし普通の席でPC使っててもまわりに人はいないし、で需要は少なさそう。
急にプリントアウトしたいものが出来たときくらいですかね。
ダイニング
フードコーナーはどこだろう、と歩き回って、一番南側にダイニングがありました。
自分で取りに行ってもいいんですが、基本はメニューで頼むみたいです。
メニューには軽食しかなく、時間帯(現地時間22時)のせいかな、と思っていました。
とても静かな空間で、注文するのに手を振って
「おーい、兄ちゃん、こっちやぁ!」と呼ばなくても、
スッと軽く手を挙げるだけで来てくれます。
というか、もうこのレベルのラウンジになると高級レストランと同じですね。
ゲストは立ってウロウロしない。
注文すれば持ってきてくれます。
サラダ付きのサンドイッチも、細かい泡を立ち上らせるシャンパンも、かっちょいいお兄さんがデリバってくれるんですよ。
なぜかスープだけは自分でよそいに行きましたけどね・・・。
セルフで取りに行くなら、
正面のカウンターにはカットフルーツや小鉢も並んでいましたし、
ワインやリキュールはスタッフが注いで渡してくれるようです。
カクテルも作ってくれそうです(基本はお酒飲まない国なので、スタッフの資質に左右されるのかも)
4階にもレストランがある
もっとガッツリ食べたい?
スイーツはどうした?
はい!
この、奥に見えている螺旋階段を上がると、
この4階部分がレストラン!
3階だけでもこの面積なのに、さらに4階があるんですよ。
残念ながら、食事をする気力も体力も残っていなかったのでこのレストランエリアには上がっておりませんが、別の方のブログには、シャンパンを含む充実したワインやリキュール類、ホットミールやさまざまなケーキが並んでいる写真が確認できています。
飛行機に10席~30席しか用意していないビジネスクラス利用客のためだけに、これだけの設備をしてしまうカタール航空。
さらには、このアルムルジャンラウンジと同じ面積ながら、飛行機に10席以下のファーストクラス客しか利用できないアルサファラウンジが東側に設営されています。
東京~ドーハ間や近郊のヨーロッパ線には設定されていないファーストクラスですから、その利用者数はごくわずか。
ほんの一握りの利用者へ、貴族のように対応して顧客満足度を上げる。
これが「格差」なんだと思い知らされる空間でした。