港区白金台にある、シェラトン都ホテル東京に宿泊してきました。
私、東京モンではございませんので、白金台="シロガネーゼ"で、"しろがねだい"と思っていたのですが、実は"しろかねだい"だったのですね。
さて、シェラトン都ホテル東京宿泊記は数々あれど、お部屋がどれだけアップグレードされたかとかクラブラウンジの記事に文字数を割いておられるようですので、他の方の宿泊記と併せて見ていただければ良いかと思います。
いぇ、決して部屋をあまり見てなかったとか、ラウンジであまり写真撮れなかったという言い訳ではありません...。
緑に囲まれてなごむ
昨今、都市部のホテルといえば
建蔽率と容積率に挑戦!するかのような、どれだけ客室を詰め込めるかを競う建築物が多いように見えるのですが、このホテルは違いました。
建物の中に緑を造るようなちゃちなものでなく、しっかりと緑の中に建物があって、ものすごく落ち着きます。
12階建てと、今どきのホテルとしては高くないのですが、逆に隠れ家的な印象を与えてくれます。
客室低層階からは一面の緑(紅葉あり)が堪能できます。
初夏には新緑が楽しめるのでしょう。
宿泊では高層階にアサインしていただき綺麗に改装されて良い部屋でしたが、今回は部屋以外を楽しみましたので、あまり真剣に見ていませんでした。
まぁ普段から、嫁の掃除の出来映えをチェックする小姑ほどには見ていませんが。
ただ、ミニボトルのソープ類が、あの"真珠""アンチエイジング"のミキモトだったので「へぇ~」と思いましたね。
クラブラウンジには意識高い系な方々が...
シェラトンと言えばやはりクラブラウンジを楽しまないわけにはいきません。
2階のクラブラウンジは、わざわざ客室7部屋を潰して作ったそうです。
クラブフロア宿泊客とプラチナ以上のステータス会員は朝から晩まで居座る楽しむことができます。
広いラウンジを3つにパーティションしてあり、席数にもゆとりがあります。
ラウンジは2階にありますが垣根で外部からの視線を遮ってあり、その内側には枯山水を配置して和が演出され、室内の洋の便利さとうまく合っていると思います。
バータイムに訪問し、軽い食事とお酒をいただきました。
スパークリングワインは、オペラ?でした。
十分に広いラウンジですので余裕で座れるのですが、このバータイムと翌朝の朝食時に、面白い使い方をしている方がいらっしゃいましたね。
バータイムでは、30代後半と思われる男性が、20代後半~30代前半と思われる男女3名に電子商取引のお話をされている。3名とも前のめりになって話を聴いておられます。
もちろん中心の男性は窓を背にしていますよ。
セミナーかよ!と思いましたが、他人ごとですのでどうでもよいです。
翌朝には、男性2名が相対して話しこんでおられ、片方(窓側)の男性が、相手に現在の仕事からの独立を促しておられる。
ここのクラブラウンジって、シロガネーゼの中心地で意識高い系の方々に意識改革を促す絶好の舞台になってるんだなぁ。
くわばらくわばら...。
ヘルスクラブのサウナが良い
(上2枚 都ホテル公式HPより)
ヘルスクラブと言えば、サウナです! 私だけか?
今回、水着を持ってこなかったのでプールは利用しませんでした。
水着もレンタルできるとは思いますけど、まぁサウナだけ楽しみました。
サウナ室はそんなに広く無いのですが、5~6名なら幅に余裕をもって入れます。そして熱量は充分過ぎるほどでした。
ジャグジー隣に設置された水風呂の水温もしっかり冷えていて、20度を指しています。でも、体感として18度くらいだと思うのですよ。
気持ちよすぎて、夜に40分、翌朝も1時間以上、利用してしまいました。
シェラトンで体験したサウナの中では、
大阪>東京>神戸>横浜
これは自信を持って言えます。
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メンバーさんはいろいろ知っている
ところで、ヘルスクラブの会員の方。いわゆるメンバーさん。
ロッカールームで、サウナで、ヘルスクラブのラウンジで。
お話する機会がありました。
もともと、このホテルを建てるとき、初期案は超高層にする予定だったそうですが、周辺住民の反対でいまの形に落ち着いたそうです。
メンバーさん達も住民として断固反対したのだとか。
ここは素直にグッジョブ!と申し上げたい。
それ以外の裏話のようなことも伺いました。
いろいろなお話を聴けるのは楽しいですね。
朝の散歩中、ホテル裏手にシェルターのようなものを発見。
覗いてみると、
ヘルスクラブのプールの採光窓でした。
ヘルスクラブつながりで、ここに写真入れただけで~す。
ロビーラウンジ「バンブー」もすごく良い
ホテルの顔とも言うべき、ロビーラウンジ。
横に広がる窓から、四季折々に日本式庭園が楽しめるのは、さながら一幅の絵のようです。
窓際で観るのもよいかもしれませんが、少し離れて観てみると絵画感が出そうです。
(都ホテル公式HPより)
四季だけでなく、時間によっても意匠が変わりました。
ライトアップされた日本式庭園も良いものです。
そしてジャズの生演奏。
主張しすぎることなくゆったりとした弦の音がしっかり届きます。
他のお客さんが会話されている中で、演奏の節目に拍手していいのか悩みました。どなたか、そういう場合のアドバイスください...。
それはそうと、ヤバいんですよ。
一人なのに、この雰囲気で酒が進む進む!
ジントニック、バンバン頼んでは飲んでしまいましたよ!
なんというか、確かに建物には年季が入っているのですけど、造りに余裕があるんですよね。
落ち着きというか。
せせこましさがないんです。
以前に宿泊したクアラルンプールのシェラトンにも共通する気がします。
泊まってみて、中を歩いてみて、好いなぁと感じられるホテルです。
朝食は米中対決よりクラブラウンジで
朝食のお時間です。
プラチナアメニティの1000ポイントを捨て、敢えて朝食を選んでみました。
レストランは、朝6時半からの中華料理「四川」か朝7時からのカフェ「カリフォルニア」のどちらかを選べます。
米中対決ですよ。
あまり考えずに、カリフォルニアへ行ってみました。
すると、ブッフェ形式ではなく、アメリカンブレックファーストか和食かの2択。
カフェ「カリフォルニア」でまさかの焼き魚定食(納豆つき)...。
ご飯とお味噌汁はお代わり自由です。
とても美味しゅうございました。
しかしですね! 育ち盛りのメタボ腹にはやや足りないわけですよ!
ということで、クラブラウンジにて追加でいただきました。
定番モノしかありませんし、ご飯ありません。
でも朝からがっつり食べたい人には、レストランよりラウンジかもしれません。
個人の好みによりますので、参考までに。
このホテルで庭園の価値は大きい
庭園を散策いたします。
まずは生け垣代わりの竹林。
隣からの視界を簾のように遮ってくれています。
奥へ入って少し上がりますと、左手にチャペル、右に四阿(あずまや)、左手背後に鳥居、と和洋中が緑の中で融合しております。
日本庭園という意味ではなく、日本ならではの取り合わせかと考えられますね。
さらに少し登ると、白い椿が順々に花開いています。
ここまで通路が土になっていて、足元が滑るときがありますのでご注意ください。
雨が強いときは庭園には出られないようです。
さらに進むと、流水に紅椿。
周囲の茂みと併せて、マイナスイオン垂れ流しな感じがとても好い!
飛沫のかかる下の岩は思いっきり苔むして、落語のようにタワシで磨きたい衝動にかられます。
そしてこやつら!
鳴くこともなく、静かに近寄ってくるんですよ。
そして一定の距離で止まる。逃げることもなく。
居ると知っていれば、何か食べるものを持ってきたのに...。
このホテルのブログは数あれど、アヒル撮ってるのは私ぐらいじゃないかと...。
少し戻って、砂利ではなく大きい岩をしっかり並べた道。
たぶん、これはホテルが建つ前からあって、土の道は建てた後に整備したんでしょうね。
庭園内のそこここにある像や石仏。
それぞれに説明文が付けられています。
元の所有者であった個人(藤山愛一郎氏)が蒐集されたものでしょう。
壊すことなく、廃棄されることなく残っているのが好いですね。
このホテルに宿泊して、天気が悪くなければ庭園は必見だと思います。
10分、15分あれば見て回れますが、時間をかけてそれぞれをじっくり観たり、立ち止まり、あるいは腰を落ち着けて感じてみるのも好いと思います。
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最後に
この環境、この庭園でカテゴリー6はお得かもしれません。
ただ、前述のメンバーさんも言われてました。
建物が老朽化して建て替える時に今の庭園面積を維持してもらえるのだろうか、と。
庭園を残したまま、建物が新築されるのならカテゴリー8でも行けそうな気もしますが、とりあえずは現状のホテルサービスと庭園を楽しみたいですねぇ。