上越新幹線で高崎へ。
東京~新潟間のちょうど真ん中。
群馬県 JR高崎駅
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駅ビルは立体的で3階が新幹線のホーム。
駅周辺は開発され、
東口や西口には商業ビルも立ち並び、普通に平成の市街地。
それだけならばたぶん、自分の中では何の印象にも残らなかった駅。
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なんの変哲もない改札を通って、ホームへ降りる。
湘南新宿ラインの始発駅
小田原まで約3時間。
通勤で使うにはちょっと...厳しいけれど、乗り換えなしは楽かもしれない。
トコトコとホームを進んでいくと、
ポツンと1軒、小さな立ち喰いそば屋さんが。
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10㎡程度の小さなお店。
少し大きな乗り換え駅ならどこにでもあった、昭和を思い出させる立ち喰いそば屋。
子供の頃、正月に帰省するときは「駅できつねそば」を刷り込まれていて。
親に手を引かれ、寒いホームで列車を待つ間に食べたのがこういう店のきつねそばだったよなぁ、と懐かしくなり。
思わず小走りで向い、あのころ見上げていた(こういう)店はこんなに小さかったのか、と感慨深く見回して。
大阪で働きだした頃、外食で店に入り、
「きつねそば」と注文すると、店からは必ず「そら、たぬきやで」と言い返されて、
『お揚げが乗ってるんだからきつねだろ』と思いつつ、慣れない土地ではそれが意外と小さなストレスになっていて。
どの店にいってもそんなことが続くと、うどんは避けるようになって。
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「きつね 一つ」と言うと、
「そば?うどん?」と問い返され、
「そばで!」と言い直す。
この短いやり取りが少しうれしくて。
お揚げが2枚。
とてもうれしい。