台北での2泊目は『シェラトングランド台北』です。
現在はここも新型コロナウイルスに対して厳戒体制です。
まず、複数ある客用の入口を閉め、正面の一つに絞って、監視範囲を集中させていました。
他の入口から自由に出入りできないという客の不便さを抑えてでも客の安全を優先する。その姿勢を明確にしています。
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そして、これです。
1ヶ所からしか入ってこれない客を、サーモグラフィで測温。
ディスプレイ監視は24時間、必ず2名配置です。
測温器の周囲には植栽を配置してあって、入ってきたお客様はすぐには気づかず、不快感を与えないように配慮してあります。
しかし普通、この空港並みの体勢を民間の1ホテルがコストをかけてでも敷く、という判断に傾くでしょうか。
終了(新型コロナの収束)の時期さえわからないのに、です。
この記事で書きましたが、このホテルの立地や周囲の建物が大きく影響していると考えられます。
今年のカテゴリー変更で5→4に格下げされてしまいますが、それはマリオット側の収益面での理由であって、ここが台北の重要なホテルであることに変わりはなく、間違いなく台湾で最も安全な五つ星ホテルだと思料できます。
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サウナは利用しなければならない
東棟17階のフィットネスクラブを利用しました。
なんと言っても、ここのサウナも絶品です。
詰めれば12人程度は入れますが、余裕をもって7~8人が上限でしょうか。
温度は80℃とやや低く設定してあるのですけども熱量は充分!
すぐに汗が流れ出てきます。
そして水風呂。 なんと水温10℃!
シェラトン都ホテル大阪のフィットネスクラブにある水風呂でも水温16~17℃ですから、ここの冷たさが際立ちます。
一気に、痛いくらいに"縮み"ます。気持ちいい~!
一人、サウナで汗をかいていると、がっしりとした体格の80歳くらいの方が入ってこられました。
思わず、「こんばんは」と言ってしまいましたが、
おっ?という顔をされ、「日本人か」と日本語で言ってこられまして。
いくつかお話しを伺うことができました。
今は台湾籍だけれど時折、ご家族と面会に中国へ行かれているそうです。お話している間に、以前は軍に関係されていた方かと思いました。
今回、中国から戻って来られた後、新型コロナのために14日間の自宅待機を義務付けられ、待機期間が終わったのでようやくフィットネスにお顔を出されたのだとか。
待機期間中の14日間は、保健担当の部署から毎日3~4回の電話が自宅にかかってきて、勝手に外出していないか確認されるのが面倒だったと仰ってました。
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今回の台湾の対応のことを教えてくださいまして、一連の対応を非常に迅速に感じると伝えたところ、
「台湾は前回のSARSで何人もの死者を出す惨事になったからだ」と仰いました。
中国(大陸)政府の発表がまったく信用できないことを知っているからですね。
日本とは危機感が違ったんですよ。
ホテルはやはり箱モノ産業で、新しいホテルがどんどん建ちますし、設備も新しいホテルのほうが良いのでしょう。
しかし最近は、都市部にあるホテルなら新しいホテルよりも、地元の方に利用されているホテルのほうに宿泊したいと考える方向に傾いていますね。
例えばこのシェラトングランド台北の1階レストランは、天井が18階部分にあります。17フロア分ぶち抜きの巨大な空間をぜいたくに使っているわけです。
朝食時、たまたま近くの席になった日本人親子の方が上を見上げ、「こんなレストランは見たことがない」と話し合っておられました。
特に、フィットネスクラブにサウナが併設されているなら絶対に利用したほうがいいです。
そこを利用されている方は、もしかすると凄い方なのかもしれません。
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お部屋としては16階クラブフロアのキングルームにアップグレードしていただきました。
バッグを置いたら早速、17階西棟のクラブラウンジに繰り出します。
スパークリングワインは、南米チリ『コンチャ・イ・トロ』社のサンライズ。
安くて美味しいと評判のチリ産ワイン。その中でもコンチャ社はNo.1のワイナリーだそうです。
実際飲みやすかったですし、スタッフさんからもどんどんすすめられて、4杯ほどいただきました。
窓際に席を確保して、軽食。
ヌードルバーや日本式カレーライスもありましたが、
目はこのムール貝に釘付けです。
翌朝は飛行機の時間が早かったため朝食は掻き込みで食べ、写真は撮れませんでしたが1枚だけパシャリと。
焼き豚の塊。やはり毎朝出てるんですねぇ。
旅の楽しみは食事だったり、風景だったりするわけですが、現地の人の話を聞けるのも楽しみの一つです。
宿泊して安眠するにはホテルの安全が前提なわけで。
それらをすべて備えたシェラトングランド台北は、台北を訪れるなら外せないホテルだと思います。