日ごろから水の美味しい場所に興味があるのですが、水が美味しい場所はお酒とお蕎麦も美味しいのです。
山あいの鄙びた地域はは密にもならず、一人で行くので会食でもなく、大手チェーン店でもないので地元の経済に(たぶん)役立ちます。
運転するのでお酒は飲めませんが、美味しいお蕎麦を食べてきました。
HPやスマホアプリですぐに探せるでしょうから、場所の細かい説明は致しません。
実は3度目でようやく営業中に訪問できたお店です。
1度目は冬に来たのですが冬季は営業期間ではありませんでした。
2度目は臨時休業されていました。前回の緊急事態宣言の影響だったような気がします。
環境
写真をご覧いただくとわかるように、三方を山に囲まれた渓(たに)の間にひっそりと建っています。
水辺に下りられるようになっていて、普段はそれほど深くもないので目を離さなければ小さいお子さんでも遊べますよ。
今出川の親水公園の一部としてせせらぎ園があるようです。
それにしても、サンショウウオも居ますか。
私の中で サンショウウオ=水がきれい というイメージが出来上がっているのですがあながち間違ってはいないと思います。
せせらぎ園の下流になりますが、豊富な水量と透明感。
清涼感が溢れますね。
店舗内外
山小屋をそのまま大きくしたような形です。
屋根の勾配が急なのは、冬に積雪が多いからですね。
奥に見えているのが水車小屋。
残念ながら水車は稼働していないようです。
粉ひきだけでなく、マイクロ水力発電などに活用すればよさそうに思えるんですけどね。
では店内へ。
入り口右手には地元の産品を販売してありました。
手作りの木製品とかですね。
余裕のある空間にテーブルが九つ。
木材をふんだんに使ってあって、街中の店と比較すると素材に贅沢感があります。
”天井”は設けられておらず直接屋根になっていて、空間的にも贅沢な作りになっています。
屋根の明り取りや客席横の窓から外光が差し込んで、店内はとても明るいです。
客席横の窓は片側に寄せて全開にしてあり、網戸越しに涼しい風が入ってきます。
いいな、と思ったのはこれですね。
奥の座敷席2つには"囲炉裏"が備えてあります。
そのまま使えるのですが、今はコロナ禍の影響で窓を全開にしているせいで囲炉裏の灰が風で舞うため板をかぶせてあるそうです。
メニュー
※訪問した時点でのメニュー、金額です。
左上の注意書き
「当店の蕎麦は、自然薯をつなぎに使い、そば粉100%で打った蕎麦です」
がいいですね。
麺に粘りがありそうです。
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いただいたのは
あ、テーブル上においてある塩ですね。
もちろんこれも天ぷらにつけていただきましたが。
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蕎麦セット。
野菜の天ぷらと薬味が違う3杯のわんこ蕎麦。
自然薯がつなぎと書いてあるだけあって、確かにもちもち感が強い気がしました。
真ん中のおそばに掛かっているのが自然薯ですが、普通の山芋よりも粘りが強いです。
ん~、長芋ほど糸は引かず、スライムを柔らかくしたような感じ?
野菜の天ぷらも美味しかったですね。
人参は一度火を通したものを揚げてあるのか、柔らかく、甘みがあります。
玉ねぎも甘みが出ていました。
パセリはカラッと揚げてありますね。
さつま芋とカボチャ。少し厚めに切ってあり、芯に火が通ったぎりぎりのところで揚げてあって、甘みと歯ごたえが両立していました。狙ったものなら”すごい腕”だと思います。
蕎麦湯
食後のお楽しみ、蕎麦湯です。
「お好きなタイミングで」とは書いてありますが、やはり食後だと思います。
声をかけると急須(蕎麦湯用?)で持ってきていただきました。
蓋を開けてみると、濃すぎることもなくサラッとした感じの蕎麦湯です。
お椀に出汁を入れて、蕎麦湯を注ぐとちょうどよい感じです。
ごちそうさまでした!