日本の鉄道会社は鉄道を頂点にした企業グループを形成していて、その草分けというかモデルになったのは小林一三率いる『箕面有馬電気軌道(現:阪急阪神HLD)』だと言われます。
そして現在、阪急阪神に限らず鉄道会社の株主になると、グループ内企業でのさまざまな優待があります。
ホテルの優待などもその一例です。
12月末までの無料乗車券
レンタカーやゴルフ場などグループ内企業の割引優待が受けられます。そして必ずついてくるのがその鉄道会社の『無料乗車券』
改札を入って、当日に改札を出るまでが有効の乗り放題乗車券です。
私鉄版『青春18きっぷ』と言えなくもないのですが、私鉄はJRと違ってその地域しか運航していませんし基本的に乗り入れ他社(子会社を除く)には利用できませんので、営業エリア外には行きづらい。
何万株単位で保有している方にはたいてい『全線パス』で配布されるので定期券としても使えそうですが、数百株程度だと乗車券なんですよねぇ。
数駅程度の移動で使用するのはもったいない気がして、使いどころを考えてしまいます。
と思っていたのですが、使用期限が迫ってしまったので使ってみることにしました。
そう、私鉄の中で日本最長営業路線を持つ近畿日本鉄道です。
用はないけど名古屋まで
近鉄路線はほとんど乗ったことがないのでどこでもいいのですが、せっかく乗れるので一番遠くまで行ってみたいと思い、名古屋に行くことにしました。
無料乗車券なのですが、別料金のかかる特急には乗れません。急行・準急・普通電車だけです。
調べてみると、急行の乗り継ぎで3時間半ほどで行けるようです。
では、出発。
まずはJR大阪環状線・鶴橋スタートです。
だいたい8時半くらいです。
布施駅。
河内国分駅。
少し車内が混んでいるため席が移動できなくて、駅名を撮りづらいんですよね。
五位堂駅
大和高田駅を撮り損ねて、大和八木駅。
この大和八木駅は南北に延びる近鉄橿原線とのターミナルになります。
北は生駒まで、南は橿原神宮駅乗り換えで吉野まで行けます。
大阪と奈良が主な営業基盤とはいえ、路線範囲の広さに改めて「近鉄すげぇ」と思います。
これで株価が戻ってくれたら文句はないのですけれども。
ここら辺りまでは比較的都会的な雰囲気なのですが、そろそろ山が迫ってきました。
桜井駅を取り損ね、次は大和朝倉駅
桜井駅からはほぼ各駅停車になります。
乗客も少なくなって、そこそこ自由に席を移動したりしています。
長谷寺駅
榛原駅
榛原駅では特急の待ち合わせ。
室生口大野駅
三本松駅。なぜか駅名が赤文字です。
奈良県を超えて、三重県に入りました。
赤目口駅
名張駅
桔梗が丘駅
美旗駅
伊賀神戸駅
青山町駅
青山町駅は操車場になっているようです。
伊賀上津駅。ちょっと失敗しました。
西青山駅
東青山駅
スポンサーリンク
なんじゃこりゃ?
榊原温泉口駅の向こうに、大きな彫刻がありました。
ミロのヴィーナス像とサモトラケのニケ像
手前の車と比較してみると高さは8m以上ありそうです。
※本物はそれぞれ2mと2.4m
ググってみましたら、『ルーブル彫刻美術館』
本家公認のレプリカだそうです。
榊原温泉口駅
後ろの美術館が山あいにインパクトあります。
伊勢中川駅で名古屋線へ乗り換え
名古屋線に乗り換えで、始発かな?と思ったら伊勢方面からの電車のようで、すでに半分以上の席が埋まっていました。
きれいに撮れない駅名が多い
大阪線は奈良県三重県は乗車人数が少なめでしたので、ちょこちょこと席を移動したりしてけっこう駅名を撮れたのですが、名古屋線人多いですね!
ぜんぜん移動できなくて、撮影できない駅が多かった。
桃園駅を撮れなくて、次の久居駅
南ヶ丘駅
津新町駅
津駅
江戸橋駅を撮れなくて、次が白子駅
伊勢若松駅
塩浜駅は駅名は撮れず。
電車の整備工場があるのはわかりました。
近鉄四日市駅
津を過ぎて四日市までくると大きな工場も多く見え始め、「あぁ重工業地帯だなぁ」と感じます。
スポンサーリンク
近鉄富田駅
その手はくわな・・・桑名駅を撮れませんでした
近鉄弥富駅
停車直前になんとか判別できる程度に撮れました
近鉄蟹江駅
文字も判別しづらい( ノД`)シクシク…
名古屋到着!
そしてようやく名古屋に到着です。
写真は撮りづらかったのですが、長距離なので長椅子タイプより楽でした。
そして地上に出てみると、
雨・・・。
いや、大阪晴れてたやん・・・。
駅前の高~い建物も
JR駅ビルもてっぺん辺りは靄に包まれて。
傘を持ってきてないから名古屋城にも行けず、名古屋港水族館は定休日。
駅周辺をぶらぶらとしながらスタバでお茶を飲むだけで終わってしまいました。