ホテルやエアラインでは、顧客を利用回数等でランク分けし、
多く利用してもらえる顧客に対しては「ステイタス」を与えて囲い込みを行っています。
「たくさんサービスしますから、競合他社にいかないでね」というわけです。
それがANAでいう「プレミアムメンバー」であり、JALでいう……あれ?対応する名称がない?
サービスの内容は、
・ラウンジが使えますよ
・1~2ランク上の部屋やシートにしますよ
・マイルやポイントを多めにつけますよ
・提携しているところでも良いサービスが受けられますよ
などですね。
利用を増やしてもらえる毎に、ステータスのランク(サービスの程度)も上げちゃいます!
も重要です。
スポンサーリンク
利用頻度や金額の多い顧客を抱えるお店(会社)は、再度来店してもらうためにあの手この手を尽くします。
裏を返せば、他店に行かないかビクビクしているのです。
では、それを他店から見ればどうでしょう?
隣の客はよく柿を食う、いえ、よく利用してくれるかなりの上客だ、となれば是が非でも自分のところを利用してほしい。
ではどうするか?
「うちのお店を利用していただけるならお隣と同じ程度のサービスをしますよ。
ぜひ試してみてくださいね」
それがステータスマッチです。
もともと古くからそのお店を利用して上客になった人から見れば、
「ずるっこい!」
と思えるわけですが、立派な経営戦略の一つですね。
ですから、どこかでステータスマッチを行っている、という情報を得て、自分がその条件に当てはまると思ったら堂々と申し込めばいいと思います。
スポンサーリンク
但し、気を付けるべき重要な点が2つあります。
1.ステータスマッチは成功しても失敗しても基本的に一生に一度。短くても2~3年間は受け付けてくれない
例:ある外資系ホテルの上客がヒルトンに申し込んで3か月間上級会員になりました。
でもその間に利用する機会がなかったのでもう一度マッチを申し込む。
これはもう受け付けてもらえません。
受け付ける側は利用してほしいのですから、基準に達した利用がないなら要らないわけです。
また失敗の場合は客として見限られたのであり、再チャレンジはできません。
2. 路線や方向性が違えばマッチ成功の可能性は大きく下がる
アジアに住み、アジアの航空会社で上客の人が南米の航空会社に申請しても、ずっと乗ってもらえるとも思えません。
相手の会社に「この客は確保したい」と思ってもらうのが重要です。
自分を一番高く売りつけられるとき(ある社でのステータス到達直後等)で、同業他社がステータスマッチをやっているという情報を得たら、ダメ元でやってみるといいかもしれません。