飛行機に搭乗すると、LCCでもないのにキャリーケースを持ち込んでいる人をよく見ます。
一言で言うと、邪魔です(笑)
※LCCでは預け入れ手荷物に別料金を取られることが多いため
ただ、それだけでなく事故が起きたときどうするんだろう?と思ってしまいます。
事故が起きた時に、そのキャリーケースを持ち出すつもりでしょうか?
※解っている方、知っている方は読み飛ばしていただいてよい話です。
この記事でも書いたのですが、荷物には優先度をつけます。
パスポート、財布、携帯(スマホ)、鍵は肌身離しません。パスポートと財布をキャリーケースに入れたりはしません。
キャリーケースはチェックインで預けて身軽になります。その代わり、キャリーケースには失っても「買い代え」がきく物しか入れません。
みなさん、飛行機に乗る時に「機内安全ビデオ(あるいは説明)」を見たことがありますよね?
航空機が事故を起こしたときは、乗客は機体から一刻も早く離れなければなりません。
ビデオではどう言っています?
「手荷物は持たず」と言ってませんか?
それを航空会社からのただの「お願い」だと思いますか?
航空機が事故を起こしたとき、乗客は機体から一刻も早く離れなければなりません。
逃げる際に、座席上の収納スペースから大きな荷物を持ち出そうとする人のために、他の乗客が逃げ遅れるのはおかしいですよね?
アメリカ連邦航空局(FAA)が決めた安全基準で、世界の航空業界に適用される基本原則によるものです。
飛行機に重大な問題が発生し、墜落、不時着、炎上した場合、全員が90秒以内に何も持たずに一番近い非常口から機外へ逃げなければなりません。
事故が起きたとき、素人が非常口を開けるのは危険ですし時間がかかります。
機体が陸上か水上か、火災が起きているかどうかで開ける非常口も変わってきます。
そのためにCAさんの配置席は非常口に近い場所になっています。
日ごろから訓練されたCAさんが外部の安全を確認してテキパキと非常口を開けて、避難誘導もするためですね。
※日ごろから訓練された美人CAさんたちを見れて嬉しい(笑)
そんな事故は起きませんか?
起きるはずがない?
そうでしょうか。
世の中に絶対はありませんが、1つ絶対があるのは
「事故は起こる」
ということです。
絶対に事故は起きます。
事故は起きないのではなく、起きる事故を起こさないように事故の原因を減らしているだけなんですよ。
そしてその原因を減らしていく方法が設計・規則・注意喚起・訓練などです。
規則を守らない会社、注意喚起しない会社、訓練を怠る会社には乗らない方がよいのです。
それらをしない会社は共通して「目先の利益」しか見ていません。
航空会社ではありませんが、日本でも東芝や三菱自動車など「目先の利益」を優先した結果、会社の存続自体が危ぶまれる事になりました。
投資家(※)にとって、そんな会社の経営陣は迷惑ですね。
※本格的に株を買っていなくても、年金や投資信託などで運用されています。
航空会社にとっての最優先は「目先の利益」ではなく「安全」です。
そして事故が起きた時に被害を減らすのが客の対応です。
持ち出せない荷物なら、頭上の収納スペースにあろうが貨物室に預けようが同じことです。
棚のスペースから荷物を持ち出そうとしている客は蹴り倒して、踏みつけて逃げても罪にはなりません。
1人の客が荷物を持ち出そうと通路をふさいで100人が逃げ遅れるより、邪魔になっている(邪魔をしている)その客を踏み殺して100人助かる方が良いからです。
(緊急避難の原則:カルネアデスの板)
成人に比べてハンデのある子供や老人は人道的に助けましょうね?
事故は「今から起きますよ~」なんて合図はくれません。
だから必要最低限の財布とパスポートだけは常にポケットに入れておく。
身体一つで動ける状態をシートに座っている時から作っておく。
ポケットに入れるなんて落としたりスリにあったら危ない?
日本には良いアイテムがあるじゃありませんか。
腹巻き! 最強です(笑)