函館港を港湾沿いに歩いてみました。
今回の内容には全く関係ありませんが、お昼に食べたのはかつ丼です。
まず、函館駅裏から海に向かって歩きますと、すでに見えているのが
旧国鉄が保有し、青函連絡船として就航していた「摩周丸」
摩周丸(青函連絡船記念館)前
現役で運行しているころは、この広大な駐車場にずらっと乗船する車が並んでいたんでしょう。
今は、もしかしたらイベント会場などで利用されているかもしれませんね。
船の内部は、なんか想像できたので態々料金を支払って乗ろうとは思いませんでした。
「こういう風に乗ってたんだよ」とか「こういう構造だよ」「青函連絡船の歴史はね」みたいなのは、実際に乗船した経験のある方には懐かしいかもしれませんが、もう絶対に再利用されない船、復活しない航路を「記念」だけで維持するために税金投入するのは厳しいんじゃないでしょうか。
嵐の体験などアトラクション的なコンテンツを用意するとか、水中観覧レストランを設けるとか、有料で釣り場として開放するとかしたほうがいいような気もします。
多少の波では全く揺れてないように見えるのですが、海底に完全に固定されているんでしょうか?
摩周丸の向こう側のバースは、客船が来ないからずっと空いたままですね。
函館魚市場
摩周丸からずっと下ってくると「函館市水産物地方卸売市場」いわゆる函館魚市場があります。
漁船が接岸し水揚げをしますので、けっこう長い敷地なのですが柵やバリケードで厳重に囲ってあります。
中を見学させてもらおうと思っていたのですが、
関係者以外立ち入り禁止、通用門以外からの入場を禁じる、許可されたものしか入場させない、等の注意書きが多数ありました。
守衛さんに聞くとコロナを理由に挙げていましたが、注意書きを見るとそれ以前からなので、築地と同じように見学客が業務の障害になっていたのかもしれません。
金森赤レンガ倉庫
金森洋品店が所有していた赤レンガ倉庫を利用して各種商業施設として営業していますね。
海沿いにあるのは荷揚げや船への積み下ろしに便利だったから。
建物を赤レンガで建てたのは、函館大火(大火災)の後じゃないでしょうかね。
この時期なうえ、昼間だから人も少ないですけど、夜になればもう少しは人出もあるようです。
同志社創立者 新島襄記念像
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箱館運上所跡
運上所とは、今でいう税関らしいです。
知りませんでした。
一つ賢くなりました。知恵の実を食べたようなものでしょうか。
その運上所跡の看板の後ろにあるのは、海上自衛隊の函館基地。
警務隊(自衛隊内の警察)も入っていて接岸部分も小さいので、
自衛隊内の事務部門兼警察署のような位置づけなのかもしれません。
正直に言いましょう。
「食堂でカレーライス食べられないかな?」と思ったんですけどね。
ほら、合同庁舎や県庁とか市役所だって代金払えば食堂で普通に食事できるじゃないですか。
ちょっと突撃する勇気は出てきませんでしたね。
あきらめて、散歩の続きに行きましょう。
函館港内に浮かぶ「緑の島」
島内は周回通路と運動広場くらいしかありませんでした。
島の周囲はヨットハーバー、レジャーボート係留所ですね。
が、その先に気になるものを見つけてしまいました。
おぉ! 自衛艦きとる~!
掃海艇「いずしま」(手前) と、護衛艦「まきなみ」(奥)
自衛艦が停泊しているなら見学会もやっているかもしれません。
と思って急いでやってきたのですが、
掃海艇「いずしま」は普通にメンテナンスでした。
放水ホースを畳んでおられたので、ポンプの試験か何かだったのかもしれません。
それにしても、掃海艇を近くで見るのは初めてだったのですが、
本当に掃海艇の船体は木造なんだなぁ、と感動しましたね。
その隣に停泊しているのは巡視船「おくしり」
「とから型巡視船」の新鋭艦になります。
排水量は350トン
垂らしたり投げたり
さぁ次は、護衛艦「まきなみ」だ!
と勢い込んで見回しますと、岸壁は釣り人であふれています。
北の岸壁に居ていいのは母だけだというのに、なんじゃこのおっさんたちは!
あぁ、すみません お母さん方もちらほら見えますね。
みんなで真下に糸を垂らしています。
何を釣っているのかと見てみれば、
なんと「ホッケ」ですよ
20センチ超のホッケがばんばん釣れています。
もうね、入れ食い状態なんですよ。
函館市内の居酒屋で¥980(税別)~¥1480(税別)はするホッケが、ここに来れば入れ食い。
聞いてみると、ここでホッケが釣れはじめたのはここ数年のことらしいです。
降ってわいたような、いぇ、ホッケ湧いたような話です。
なんともうらやましい。
知ってれば私も釣り道具持ってきたのに!
みんなホッケ釣れていいなぁ、と思っていたのですが、
こっちの人は投げてますよ。
ルアー釣りしてるんですね。
「ホッケってツアーで釣るんですか?」と聞いてみると、ちょうどアタリが来ました。
急いで、慎重に糸を巻き上げます
釣っているのはサクラマス!
まじかよ!
サクラマスまで釣れるのか!?
釣れ方が半端じゃない。
これ見てくださいよ。
ホッケもサクラマスもばんばん釣れてるんですよ。
これだけ釣れたら、「お弁当に2切れ」とか、言ってる場合じゃないですよ。
お弁当箱いっぱいにサクラマスの尾頭(おかしら)付きがドドーン!と乗っちゃいますよ。
近所の奥さん方も釣ってますよ。
その奥さん方が釣ったサクラマスが一尾まるごと弁当に乗るわけです。
サクラマスが普通に釣れるなんて知らずに、もし会社でそんな弁当を「妻がとってきたんですよ~」とか自慢げに開ける同僚を見たら、私ゃ、絶対聞きますね。
「お宅の奥さん、クマか何かですか?」って。
そんなこんなで時間が経ってしまって、護衛艦の方へ急いで向かったんですけどね、
函館ドック株式会社の敷地内、要は私有地内なので入ることはできませんでした。
残念!
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沈んでるやつを引き上げる
翌日、函館駅裏から、今度は北へ向かって歩きました
かなり風が強いです。ってか風が強くて寒いんです。
停泊している海上保安庁の巡視艇「ゆきぐも」
高速タイプの巡視艇です。
高速で逃げる密漁船も追いかけることができるように一般のスクリューではなく、ウォータージェット推進ですね。
こっちの岸壁では消防レスキュー隊が何か釣ってる!
と思ったらボンベを背負った消防隊員が水中を歩いてますね。
車でも沈んでるのかな?としばらく見ていたのですが、
実は訓練だったというオチでした。
今度は本当に何か釣っている。
こっちでもホッケかな~と思って見ていたら、アタリが来ました!
ホッケか? サクラマスか?
釣れた(釣っていた)のは毛ガニ?
いゃ、クリガニと言うらしいです。
甲羅だけで大人のコブシほどもある。
これもみんなけっこう釣り上げています
カニって釣るものなのか? 泳いでなくて海底を歩き回ってるだろ?
と思いませんか。
海底に沈んでいるカニを引き上げる。
話を聞いていると、感覚的にはザリガニ釣りを連想してしまいます。
毛ガニじゃないけど、全体に毛が生えてるんですよね~
まじかよ~。
いろいろ簡単に釣れすぎだろ~、函館港。
次に函館に来るときには釣り道具一式持ってきたくなるじゃん~。