マリオット系で、オープンしたばかりの
「Wホテル 大阪」に宿泊してきました。
Wホテルとは / マリオットとは
世界のホテルチェーン
宿泊施設というと、個人で営業する民宿のような形態から、何人もの人を使う旅館や大型ホテルまでいろいろあります。
国内でも鉄道会社や不動産会社が何十軒もの施設を運営するホテルチェーンもありますけれども、世界を股にかけるホテルチェーンはさらに大きく、複数の国で100軒を超えるホテルを運営しています。
例を挙げると、
ヒルトン(106ヶ国・5400軒以上)
インターコンチネンタル(IHG)(100ヶ国・5500軒以上)
アコーホテルズ(90ヶ国・3500軒以上)
ハイアット(国数不明・500軒以上)
ウィンダム(90ヶ国・9300軒以上)
など進出する国数やホテル数が国内チェーンとは桁違いになります。
マリオットグループ
マリオットホテルグループは、
134ヶ国、7000軒以上のホテルを運営し、売上高2兆円(コロナ前)を超える世界最大のホテルグループになります。
車にも同じメーカーが幾つもの車種を持つように、同じグループ内のホテルでも価格帯や客層などによってホテルブランドを使い分けます。
マリオットは30ものブランドを保有しており、今回大阪にオープンしたW(ダブリュー)ホテルもその一つ。
下図を見ていただいて、最上段に並んでいる6つがマリオットの最上級ブランドになり、Wホテルもその一角になります。
どうして最上級ブランドが6つもあるのかと不思議に思う方も多いでしょう。
でも車でもそうでしょう?
例えばトヨタ。
VIP車の代名詞「センチュリー」
個人用セダン「セルシオ」
ファミリー高級ミニバン「アルファード」
最高級SUV「ランドクルーザー」
スポーツタイプ「スープラ」
オールマイティなものはなく、目的や用途ごとにブランドは違ってきます。
Wホテル
Wikipediaによりますと、
「ターゲットとする客層はウェスティンよりも若い層で、デザインにこだわりを持つビジネストラベラー(個人客)」なのだそうです。
そしてブティックホテル。
世界で開業している"W"ホテルは60軒前後のようです。
そして日本では初の"W"ブランド。
客室をスタンダードとかスーペリアとかの標準的な呼び方でなく独自の呼び方をしていますのでわかりづらいのはあります。
コージールーム・・・・・・スタンダード
ワンダフルルーム・・・・・スーペリア
スペクタキュラールーム・・デラックス
※ファビュラスルーム・・・・デラックス
※クールコーナー・・・・・・コーナー
マーベラスルーム・・・・・スィート
ファンタスティック・・・・スィート
WOWルーム・・・・・・・デラックススィート
エクストリームWOW・・・エグゼクティブスィート
Wikiも参照するとこんな感じではないかと推測いたします。違っていたらすみません。
※印のついた部屋はW大阪では設定していないようです。
Wホテルにはシンガポールで1泊したことがあります。
グループホテルを使うメリット
とあるホテル宿泊プログラム"FSP(FrequentStayersProgram)"の会員になって、極力そのホテルグループ利用に傾いていく。
ホテル側としては顧客を囲い込む方法ですが、利用者としてはデメリットもあります。
複数のホテルが目的とする同一地域にある場合、会員ホテルの優先しがちで宿泊費が上がってしまう場合があります。
また個人旅行等での目的地選択において、利用するグループのホテルがある地域を優先して選択してしまったりします。
ですが、それを差し引いても、年ごとに何度も旅行したりホテルを使用したりする場合にはメリットのほうが大きいのではないかと思います。
一つには、宿帳の記入です。
日本国内においてホテルや旅館に宿泊する場合は必ず「宿帳」を記入しなければなりません。
住所・氏名・連絡先電話番号などです。
会員になっているホテルグループであれば、すでに登録されているためチェックインの際にサインするだけで済みます。
また会員情報の共有もあります。
要はお得意様かどうかですね。
東〇インとかア〇ホテル等でも当てはまると思いますが、何度も宿泊していればその情報はグループ内で共有され、
そこが初めて宿泊するホテルであったとしても、ちょっとサービスが良くなったりします。
グローバルなホテルグループであれば、それが日本国内だけでなく渡航先にある国のグループホテルでもちょっといいサービスが受けられるからです。
マリオットホテルグループやヒルトンホテルグループ、ハイアットホテルグループなどではそのサービスが群を抜いて優れていると思われます。
ヒルトングループの場合
マリオットグループの場合
ポイントを貯めると無料で宿泊ができる、というのも大きいです。
少し古い記事になります。
グループが統合されて少し変更になった部分もありますが、ポイントが貯めやすくメリットの大きいカードです。
まぁ、前置きはこれぐらいにしておきましょう。
Wホテル大阪の宿泊記です。
OPセレモニーは近寄りがたい
開業は2021年3月16日
お昼12時からオープニングセレモニーを行っておられました。
マリオットにはですね、最近あちこちの道の駅に併設して開業しているフェアフィールドっていうブランドもありまして、そちらはまぁ長閑なもので、ホテル関係者ではなくても多少は近寄っても見れたんですけれど、
なんかこちらは近寄りがたいというか、
遠巻きに見ている方々も多いんですよね。
でもホテルの敷地近くには進まない(笑)
私もスマホのカメラを拡大してみています。
Wホテルはスタッフの呼び方も独特で、「キャスト」って呼ぶんですね。
支配人さんの挨拶とかキャストさんの紹介とかされていたようです。
(コソッと遠目に見ていましたのでちょっと聞き取りにくい部分も多くて)
チェックインは混雑中
初日はチェックインがすごく混雑していたようで、2時間待ちだったとの話も聞きましたが、
2日目もとても混雑していました。
チェックイン待ちで外に放り出されたのは初めてです。
キャストさんも客のご機嫌を損ねないためか、いろいろ話しかけておられましたが実際、話すことなんて出てこないですよ。
「Wは初めてですか?」 と聞かれても
海外で宿泊したことがある人は別として、日本初ブランドの開業2日目のチェックインで初めてじゃない人はいないと思うんですよね。
1階のロビーに入っても待たされ、
呼ばれて3階へ移動してからも待たされ。
3階はラウンジを兼ねていますのでチェックインではない客もかなりいて、あとからエレベータで上がってきた人が先に呼ばれたりと、
「忘れられているんじゃないだろうか?」
と思っていました。
かなり待たされた後にようやく呼ばれましたが、
やはりキャストさんも慣れていないのか、説明がくどくて長い。
ルームカードを渡されたあとエレベータに向かうのを2度も呼び止められて、エレベータの使い方などを説明してくれました。
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スペクタキュラールーム
アサインされたのは、12階のスペクタキュラールーム。
グレードとしては下から3番目の部屋ですね。
コージールームで予約して2段のアップグレードはされて文句は言えないのですが、まぁ何か釈然としないような。
6階~27階が客室ですので、階層的にも部屋のグレードとしてもあまりアップされてないなぁ、と考えてしまいますね。
やはり、エリート会員が多いのでしょう。
コーナールームだったのがまだましなところでしょうか。
チェックインに時間がかかりすぎて、太陽もかなり傾いてきました。
お風呂は、外がよく見えます。
シェードは2枚あって片側ずつ開閉できますが、手動なのでちょっと手間です。
横にはシャワールーム。
卓上にはネスプレッソや酒類が用意してあります。
ミネラルウォーターは地球にやさしい瓶入りです。
軽食というかお菓子というか。
ぺろぺろキャンディ・・・。 ウェスティンよりも若い客層をターゲットに、とはぺろぺろキャンディの需要がある客層ということか!?
ベッドルーム側とバスルーム側は仕切ることができます。
ガラスに薄手の障子紙を張ったような透過感でした。
WET(プール)を利用してみた
プール(WホテルではWETと呼ぶそうです)を利用してみました。
WETは4階にあり、1階からのエレベータでも、客室からのエレベータでも向かうことができます。
WETのレセプション。
プールがあることは知っていましたので水着は用意していきましたが、レンタルもしてもらえるそうです。
プールには浴室(サウナ含む)も併設されていて、
¥5000+税金 プールと浴室の利用
¥3000+税金 浴室のみ利用(1滞在での利用)
¥2000+税金 浴室のみ利用(1日のみ利用)
たけぇぇ!
と思いますが、プラチナ以上のエリート会員は無料で利用できます。
人が少ないうちに1枚パシャリと。
はじめはプール内を撮影していいか迷ったのですが、
隣にご家族1組おられてプールに入る前に撮影されていたので、私も撮りたいと声を掛けると撮影しやすいように場所をあけてくれました。
泳いでみてわかったのは、ちょっと(かなり)プールが狭いのとプールの縁と天井の照明の位置が合っていないので、背泳ぎすると端の位置が把握しにくい。
あとは、レセプションや通路からプールが見えるので、自意識過剰なお腹を持つ私は視線が気になりますねぇ。
スタイル良くないと、堂々とカウチで横になっていられないかも。
あ、プールサイドのカウチはダブルサイズが5台ありました。
サウナは広くはなく、5人も座ればいっぱいですね。
水風呂がないので、シャワーで冷やすしかなさそうです。
ジャグジーも、まぁ一度に2人かな。
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W大阪の朝食 Oh LaLa...
朝食会場はレセプションのある3階の「Oh LaLa...」です。
ネーミングがいちいちめんどくさいと思ってしまいます。
御堂筋側の席に案内してもらいました。
目の前には徳島県ビル、その隣にはハリー・ウィンストンが見えます。
朝食は珍しくブッフェ方式か~と期待していたのですが、
単にオープンキッチンなだけで、ブッフェではありませんでした。
アメリカンブックファストと和食とコンチネンタルブレックファストなどがあって、担当者がアメリカンブレックファストを強く推してきます。
というか、本当に説明がくどくて長い。
ジュースはいろいろあるからどうだこうだ、とかいう説明は要らないし、食べられない食材はありますか、というのはセットを進めた後に聞くことではないでしょう。
「はいはい、それにしますよ」とアメリカンブレックファストを注文。
推すからにはすぐに用意ができるんだろうな、という考えもありました。
みかんジュース。
「オレンジジュースはありませんでしたので、みかんジュースをお持ちしましたがどうなさいますか」
在庫の確認は先にしておきましょうね。
即、飲み干してぼ~~~っと待ちます。
サラダなしでいきなりのフルーツ。
美味しくいただいて、ぼ~~~っと待ちます。
フルーツを食べ終わって待っているとパンの売り子さんが来まして、食パン2枚とクロワッサン1個を注文。
クロワッサンを置いて、食パンをトーストしに行かれました。
クロワッサンをもそもそ食べます。←飲み物がないことには気づかないらしい
クロワッサンを食べ終えて待っていると、パンのお代わりを聞きに来られました。
「パンはいらないから水もらえませんか」と聞くと、
ジュースがあるのでジュースを持ってきますと言う。
メインディッシュと食パンが来たので食べていると、別の方がジュースを持ってこられたので2杯受け取る。
そのあとで先ほどの方がジュースを持ってくる。
メインディッシュとパンを食べ終わって、コーヒーを待ちますが、なかなか来ない。
朝7時ですよ
客は5組くらいでぜんぜん混んでないし、キッチン近くでは何もしてないように見えるキャストが3人くらいいます。
調理一つ一つは決して悪くないのですが、もったいぶりすぎて疲れてくるんですよ。
それと、客を見る余裕がぜんぜん無いんじゃないかな?
まったく連携が取れてないような気がします。
チェックアウトの際も順番待ちで、名前と部屋番号を控えられて椅子に座って待っていましたが、別のキャストから声をかけられる始末。
結局、周りを見てないし連携もとれてないなぁと再確認しました。
たぶん、もう来ることはない
今回の宿泊の支払いはポイントです。
Wホテル大阪のカテゴリーは6で、無料宿泊するためには
・50000ポイント 通常の必要ポイント
・40000ポイント オフピーク(閑散期)
・60000ポイント ピーク(繁忙期)
が必要です。
ですが、今回キャンペーンで通常より低いポイント数で宿泊できました。
1泊36000ポイント。
オフピークよりさらに10%引きです。
実は、安かったので2泊予約していたんですよ、"開業日"とその翌日。の2連泊で。
しかし、考え直したのです。
「日本初のブランド」「利便性の良い大阪市内」「開業日」「量産されたエリート会員数」
こりゃ間違いなく混雑するわ!
アップグレードも絶対ショボいわ!
と、開業日を外しました。
外して正解でしたし、チェックインやアップグレードを見るとそれでもまだ甘かったとも言えます。
ただ今後、宿泊するかと言えば、もう来ないと思います。
夕方以降のラウンジ(リビングルームというらしい)の混雑ぶりと、それが解消したとしてもあの"ノリ"にはついていけません(笑)
ロビーやラウンジのバーで、今の時期にはしゃぐのはちょっとね~、と考えてしまいます。
また、チェックインや朝食のサービスは慣れてくるとしても、
あの派手派手(個人の感想です)な雰囲気は自分にはちょっと合わないかなぁと思います。
関西圏であれば、
カテゴリーが同じだったり、金額が近いのであれば阿倍野のマリオット大阪に行きますし、温泉目当てならシェラトン神戸や琵琶湖マリオットがいいですね。
まぁ、いい体験だったということで。