準備
予定外でしたので装備は懐中電灯しかありません。
次からはルーペとハンマー、金床も車に常備しましょうかね。
とりあえず懐中電灯を携行します。
門には「生野代官所」の表記があります。天領だったんですねぇ。
入場券(¥900)を購入して、中に入ってみます。
"もぎり"さんも居ないし、監視がユルいなぁと思っていましたが建物の陰や通行人に紛れて監視の人が居ます。おそらく幕府の密偵ですね。
なかなかに侮れません。
場内坑道前
門をくぐった先はあまり広くなく、監視のしやすさが重要だったようです。
まず目につくのは正面と右手にある滝。
山水画のようで良いですね。
湧き水を引いて池を作り、鯉を飼っていました。
滝壺になっている部分と、沢へと続く水路
水がとても澄んでいます。
坑道内部へ
13℃! 涼しい!
年間を通して13℃ということは、冬は逆に坑道内のほうが暖かいですね。
私はTシャツ1枚で入りましたが、見学コースは約1kmあるので女性なら何か上から羽織るものを用意しないと冷えるかもしれません。
壁や天井から染み出す水がとても多く、坑道内の側溝をジャブジャブ流れています。
狭いところに入りこんで掘ってますね。
エコノミークラス症候群にならないよう気をつけていただきたいものです。
昔の金属鉱山って、体格が小柄な東洋人だから採掘できたんじゃないでしょうかね?
大柄な西洋人だと移動用の穴が大きくなって、その分掘る面積も増大するので半端なく手間が増えていきそうです。
新坑道入口の鉄扉。
これを閉められたら、と思うと・・・ワクワクしますね。
廃坑の活用法
坑道を使ったお酒の保管庫。
来年?再来年かな?
成人式で開封できますね。
今はこの辺り。
坑道内はとにかく湿気がすごいことになっていて、カメラのレンズを拭いても拭いてもすぐに曇ります。
鉱山だったんだなぁ
搬出用の車両に積載された石。
価値の無いものだとは思うのですが、
こういう石が載っているととても気になります。
白いとこ、割ったら何か出ませんかね・・・。
コース内のところどころにある穴は危険防止のために金網で囲んであります。
網の隙間からカメラを差し入れて撮りましたがとても深いです。
ヒノキの丸太を組み合わせた支柱は安心感を与えてくれる?
気休めにもならなさそうですけど。
カンテラや提灯の灯りだけで此処に居るくらいなら墓場で灯り無しで寝泊まりしたほうが気楽ですね。
これが鉱脈!
こんなに簡単に鉱脈が見つかるとは。
しかも説明書き付きで!
「黄色く光っているのが金です」
どれ?
懐中電灯で照らしてみても、いまいちはっきりしません。
これを昔の人は菜種油の灯りだけで見分けたとか、視力(知識も)が違う気がします。
削っちゃだめなんですかね・・。
てか、これまで誰も削らなかったんでしょうか。
削らせてください・・・ orz
鍾乳石か
廃坑+石灰+水分 でこんなものができてました。
黒い鍾乳石!
黒(正確には黒かどうか不明)は、何の鉱物関係でしょうか。
自然界なら何百年もかかるものが、数十年でできたんでしょう。
石筍も。
深さ50m
こちらは、鉱脈に沿って掘削してどんどん下へ落としてかき落としていった跡だそうです。
深さは50mを越えるとか。
50mといえば、16階建てのビルくらいです。
落ちたくないです。
その亀裂を支える、朽ちかけのヒノキの棒。
この白いとこ。白いとこ削りたい・・・;;
とにかく坑道内は水との戦いっぽいですが、
湧き水なので見た目はとても澄んでいて美味しそうなんですよ。
秀吉が飲んだというのもわかる気がします。
鉱毒が混じってない保証があれば飲んでみたいくらいです。
お人形が男前な件
各所に江戸時代~昭和初期の様子を再現した人形が展示してあります。
女性は鉱石を分別するとか、
食事の様子など。
人形が少し小さい気もしますが、
「狸穴」といわれる掘削跡は現代人の体格では厳しいだろうなと思えるので、
実際に坑道に入って作業していた江戸時代くらいの人は、現代人と展示の人形の中間くらいの体格だったんじゃないかなと思えます。
それよりも
この鉱石の分別作業を見張る役人の人形がメチャ男前なんですけど?
史実に基づいた展示をお願いしたいです。マイハートが傷つきますから。
山の上の露天掘り
「鉱山」ですから坑道内だけでなく、山全体に掘削の跡があるようです。
ということは昔は山全体を取り囲むように警戒していたんでしょうね。
勝手に掘ったり持ち出したりするのを防ぐために。
正面の山が縦に削られているのは、露天掘りの跡だそうです。
ということは、あの跡にはもう少し鉱石が残っているかもですね。
採算に合うかどうかだけでしょう。
あちこちからほじくった跡ですね。
ここにも。
「次はがんばろう!」と思ったら、こんな立札が。
お持ち帰り不可? orz