※行ったのは初夏です
日ごろから水の美味しい場所に興味があるのですが、水が美味しい場所はお酒とお蕎麦も美味しいのです。
山あいの鄙びた地域はは密にもならず、一人で行くので会食でもなく、大手チェーン店でもないので地元の経済に(たぶん)役立ちます。
運転するのでお酒は飲めませんが、美味しいお蕎麦を食べてきました。
環境
関西ではカニで有名な香住のある香美町から、国道9号線を鳥取方面に走り、湯村温泉にたどり着く手前で分岐する県道に入って春来峠をのぼった山頂にあります。
実は春前、まだ雪が残る頃に一度訪ねたのですが閉店時間までに到着できなくて食べ損ねてしまいました。
今回再度の訪問です。
写真の通り、峠の上にあるため日陰は道が凍っているときがありますので冬に行く場合は気を付けてくださいね。
店舗内外
木造瓦葺で、客席、厨房、麺打ち場で三等分くらいの感じでした。
席としては座敷席に24席とテーブルに12席ですが、お座敷のほうは多少の融通は利きそうです。
外見だけが日本家屋ではなく、重量感のあるこの梁と柱が存在を主張しています。
最近の木造建築でここまで太い梁を使っているものは少ないんじゃないでしょうか。
そして高い天井。
夏は充分に涼しいと思います。
メニュー
今回、『そばセット』を頂きました。
ざる蕎麦と、そばの実入り炊き込みご飯、季節の天ぷら、お漬物でした。
炊き込みご飯の具は季節によって変わることもあるようです。
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そして追加で『蕎麦いなり』
稲荷寿司の酢飯の代わりに蕎麦が入っていました。
酢飯の甘さがない分あっさりとしていましたが、腹には溜まらない気がしますね。
まぁ、これはこれで、というところでしょうか。
蕎麦湯
一通り食べ終えたところで蕎麦湯です。
蕎麦湯もメニューにはないお楽しみの一つですね。
お屠蘇でも入っていそうな朱塗りのお湯注しで出てきました。
『てっぺん』さんの売りは十割蕎麦ですので、蕎麦湯もガツンと濃厚なのが入ってます。
この蕎麦湯で出汁を割ってキュッと飲み干すのが美味しいんですよ。
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そしてデザートに『そばぜんざい』
ぜんざいの中には、お餅ではなく蕎麦掻きが入っています。
以前、訪ねた京丹波の『ウェルカム上野もとしろ』さんで蕎麦掻きぜんざいを食べたときにも思ったのですが、
ぜんざいに蕎麦掻きってすごく合いますね。
ホイップされたクリームのようなフワフワ感と、適度に軽い歯ごたえ、そして歯切れの良さ。
下手にお餅を入れるよりも、特に小さいお子さんは咽喉に詰める危険性も減りますし、いいんじゃないでしょうか。
甘みもちょうどよく、蕎麦を一セット食べ終えた後でも無理なく入りました。
ごちそうさまでした。
お会計をしていると、麺打ち場では蕎麦を打っておられました。
ガラス張りになっていて、店舗に入ったところからよく見えます。
声をかけて、作業中の写真を撮らせていただきました。
この『春来てっぺん』さん、この令和3年の春から、地域自治会が出資して設立した株式会社になったそうです。
地元の方が協力して運営し、地元で穫れたそば粉を使う、まさにローカルオブローカル。
車がないと行けない場所ではありますが、ぜひ食べに行ってみてください。